理事長あいさつ

理事長あいさつ

共生社会の実現を目指して最後まで幸せに生きるために

コンセプト

私たちの願いは、シンプルにただ一つ、それは、障がいがあっても無くても、高齢で体が思うように動かなくても、認知症を抱えていても、みんなで一緒に幸せに生きていきたい、ということです。

そのことだけを考えて、これまで様々な事業展開をおこなって参りました。

日々の診療で彼らと接しながら、その人の意思を尊重し、その人が選択すること、希望すること一つ一つに応えたい。

そのために、私たちに何ができるだろうかと真剣に向き合い続けてきました。

その取り組みの一つが、ノーマライゼーションの実現でした。

ノーマライゼーション

平成4年に創業して、まだノーマライゼーションという言葉が浸透していなかった当時、障がいのある方の社会参加にはいくつかのバリアがありました。

診療所に行くまでの交通アクセスのバリア、そして診療室に辿りついても、そこに存在する多くの段差のバリア。

いまだに受け入れてくれる歯科診療所が少ない(意識のバリア)、そして受け入れてくれたとしてもその場所が分からない(情報のバリア)、社会参加へのバリア、など実に多くのバリアが厳然と存在するということを知りました。

彼らと共に生きていくために、私たちはこのバリアを一つ一つ取り除くことに努めました。

まず彼らの歯科診療への受け入れを決め、診療室の段差を無くすことから始めました。

無料搬送サービスや、通院困難な患者さんには訪問診療にも対応し、さらに、全身麻酔や入院設備など、万全な歯科医療を提供できる体制を整えました。また、障がいのある方の社会参加と自立を応援する場として、「あおぞら作業所」を誕生させました。

その道のりは一歩一歩でしたが、地域社会に必要な歯科医院として基盤を固めてきたと感じております。

しかし、それは環境を整えたに過ぎません。

みんなで一緒に幸せに生きる、とは具体的にどういうものを示すのでしょうか? 

そのために、私たちは歯科医療スタッフがその責務を全うするとは、一体どういうことを意味するのでしょうか?

高齢社会に貢献する組織づくり

現在、日本の大きな問題となっている高齢化社会。

食べることが出来なくなる、歩くことが出来なくなる、健康状態を保てなくなる ・・・ etc.

人は皆、加齢によって、昔、当たり前に出来ていたことが、だんだんと出来なくなっていきます。

これは誰も避けて通ることはできません。

実は、この老化による弱っていく現象は、筋力が低下し弱っていくことに起因すると、医学会の研究でわかってきました。

筋力が弱る要因は様々ありますが、その中でも一番大きな要因は「低栄養」によるものと言われています。

歯医者として、これを食い止めるにはどうしたらよいか?

どうすれば、その人が最後まで幸せを感じながら共に生きていけるだろうか?

当たり前のことですが、やはり「口から食べることが一番大事だ」ということに他ならないと、私たちは思っております。

「何を食べたいか」 「どこで、誰と食べたいか」

こういった興味をできるだけ持ち続けてほしい。守りたい。

そのために私たちは、食べられるための機能をできるだけ残せるように尽力したいと思う所存です。

この考え方は、実はわが国においてもすすめられています。

伴走型社会、つまり住まい、医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムの構築が、今注目されています。

私たちも同じ思いです。

どんな人とも一緒にこの社会で生きていきたい。

最後までその人らしく生きていくことができる社会にしたい。

シンプルな願いですが、私たちの活動が、その実現に少しでもお役に立つのであれば、この上ない幸せなことです。

最後に、私たち秀和会グループが掲げている理念がありますので、ご紹介いたします。

秀和会の理念

私たち医療法人 社団 秀和会スタッフは、患者さん一人一人の友人として、最大最高のサービスを提供します。
そして、医療法人 社団 秀和会は、患者さん一人一人のための診療所を具現化する努力を怠りません。

すべては共生社会の実現のために

この考えに基づき、歯科医療・福祉のあり方を日々模索する私たちの姿を、少しでもお伝えできれば幸いです。

医療法人社団 秀和会 理事長 氷室 秀高